ケガを安易に炎症と判断してしまうのは治癒を遅くしてしまいます。
炎症初期にはアイシングは有効であることがありますが、痛みが出ている間ずっとアイシングをするのはケガを慢性化させてしまいます。
アイシングをするかしないかは『炎症の5兆候』があるかどうかです。
①発赤、②熱感、③腫脹、④自発痛、⑤機能障害
の5つの兆候をいう。
組織に急性炎症が起こると毛細血管は拡張し局所の血流が増加する(発赤・熱感の原因)。
拡張した血管からは血液成分の滲出が起こり、組織に浮腫が起こる(腫脹の原因)。
浮腫が起こると組織圧の上昇で局所は圧迫され、放出された化学伝達物質が「痛み受容体」を刺激する(自発痛の原因)。
原因が除去されていなければ修復が追いつかないため、いつまで経っても完全な治癒には至らず、これらが合わさって機能障害の原因となっていく。
炎症の5兆候をしっかりと確認しながら処置をすることが大切です。
炎症の兆候がなくなれば冷却から温浴に切り替えるべきで、5兆候がなければアイシングは不要です。(悪化を招く恐れがあります)
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